PERとは? 株初心者入門TOP

PERは株値が「割安か割高か」判断する基準となる数値です

  PERとは「Price Earning Ratio[株価収益率]」の略で、1株当たりの利益に対して、株価が何倍まで買われて いるかを表した数値を指します。PERは決算の利益から税金を差し引いて計算します。

分かり易く説明すると1株当たりの利益が100円の時、株価が1000円であれば

○1000(株価)÷100(1株当たりの利益)=10(PER)

PERは10倍ということになります。

このPERの倍率が高ければ株は割高であり、低ければ割安となります。一般的に成長性の見込める企業のPERは高く、将来的に成長の期待ができない企業のPERは低くなっています。そのため新規上場の IT企業のPERは非常に高くなっていることが多いです。

PERの比較法

PERは投資判断の重要な判断材料となり、四季報やオンライントレードのツールにも表示されています。 PERはただ低ければ「割安感があるので買い」というような 単純なものではありません。PERは同じ業種同士の企業を比較する相対的な基準であり、業種の違う 企業同士を比較する基準ではないからです。

例えばIT関連の企業などの将来成長性が見込める企業のPERは非常に高くなる傾向がありますが、 1株あたりの利益が100円、株価が10000円でPERが100倍だと仮定し、 その企業が急速に成長を続け、1株当たりの利益を200円にまで増やしたとすると、PERは50倍になり短期間で半分にまで下がります。

このようにPERは将来の成長性まで織り込んだ数値という事です。当然上記のような急速な成長が見込める業種と 、卸売業のような需要が安定している業種を比較することは的外れな分析となるのです。

PERは同業種の企業や、企業の過去のPERの推移で比較される数値なので

「同業種のPERは50倍程度なのに、この企業のPERは30倍で割安だ。」
「この企業のPERはここ数年、30倍ほどで推移していたのに50倍になっている。割高だ。」

というように判断していきます。 なお企業の所有する不動産などの資産を 処分した場合、処分した時の決算のPERは企業の業績とは無関係に低くなるような事もあるので企業のIR情報には 注意を払いましょう。