ROEとは? 株初心者入門TOP

ROEは企業が効率の良い経営をしているかを判断する指標です

  ROEとは「Return On Equity」の略で日本語では「株主資本利益率」と訳されます。ROEは税引き後の 最終利益(純利益)を株主資本(純資産)で割って算出します。ROEによって企業が株主から集めた資本をどれだけ効率良く 使い、事業活動を展開し利益を上げているのかを判断することができます。

ROEが高い数値を維持し続けている企業であれば、資本を効率良く使い高い利益を上げている「優良企業」 ということになり、逆にROEが低い企業であれば、資本の使い方が下手な「経営下手」な企業と判断することが できます。

経営上手の優良企業に投資すれば将来的に株価も上がりやすいので、株を買うならROEの高い企業の株を買いたいと 思うのが投資家の心理でしょう。 日本ではPERやPBRに比べて注目度の低いROEですが、外国人投資家はこのROEを重視する傾向があると言われています。

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ROEの利用法

ROEは算出法を見てもわかるように、株価や株数は出てきません。ROEは企業がいかに効率の良い経営を しているのかを判断する指標であり、PERやPBRと違って「株価が割安か割高かを示す指標ではない」のです。

ROEを投資判断に利用する時は、同業同種のライバル企業のROEや株価と比較し、ROEが高く効率の良い 経営をしているのにもかかわらず、株価が低い水準の企業を探して見ると良いでしょう。

ROEの目安は15〜20%程度の高い水準を数年保っている企業が優良企業と言えます。 急成長をしている企業では短期的に50%を越えるケースもありますが、一時的な高水準では 投資判断の材料とはなり得ません。

具体的な例を挙げると、株主資本(純資産)が10億、最終税引利益(純利益)が2億だとするとROEを 算出する式は

■最終税引利益(純資産)÷株主資本(純資産)×100%=ROE

なので

■2億(最終税引利益)÷10億(株主資本)×100%=20%(ROE)

となりROEは「20%」となり経営上手の優良企業と判断できます。